作曲家、福嶋頼秀は作曲・編曲、TVや舞台等の音楽制作、レクチャー、コンサートの企画構成等幅広く活動中

宅録♪オススメの機材④…オーディオインターフェイス&プロは!編

2020.05.17

今の時期、ご自宅で過ごす音楽家のみなさんが多く、Webレッスン・多重録音・テレアンサンブルの機会、等々にお役に立てればと書き始めた「宅録♪オススメの機材」の連載、予想以上にご好評をいただいております!

いままでの記事は次のとおりですので、こちらもぜひご覧ください。

  ・ こちら … 「宅録♪オススメの機材① 〜ヘッドフォン&アンプ編〜」

  ・ こちら … 「宅録♪オススメの機材②(特別編) 〜USBコンデンサーマイクでお手軽に高音質を♪」

  ・ こちら … 「宅録♪オススメの機材③ 〜コンデンサーマイク編(XLR端子)」

 

そして今回のテーマは題して・・・

「宅録♪オススメの機材④〜オーディオインターフェイス&プロは!編」

です。それではさっそく、本題に入りましょう! 

 

【オーディオインターフェイス】
まず、上記の「宅録♪オススメの機材③〜コンデンサーマイク編(XLR端子)」でも書いたのですが・・・、
コンデンサーマイクを使うには、ファンタム電源を供給できる機材が必要です。

ミキサー、マイクプリアンプ、など何種類かの機材にその機能があるのですが・・・、
パソコンと一緒に使うのであれば、オーディオインターフェイスを使うのが一番お手軽だと思います。
(ファンタム電源を供給できないものもあるので、ご注意ください)

オーディオインターフェイスは、USBケーブル等でパソコンとつなぎ、マイクなどから入力された音をデジタルに変換して、録音用のPCソフトに取り込みます。

もちろんパソコンへの音の取り込みだけでなく、パソコンからスピーカーやヘッドフォンなどへ音を出す事もでき・・・、
 ・ 入力/出力はそれぞれ、同時に何チャンネルずつ使えるか?
 ・ マイクプリアンプは、何チャンネルぶんあるか?
 ・ デジタルで変換する時の音質は(例、192kHz・24bit、など)?
等、機能はそれぞれ様々です。

オーディオインターフェイスについて、私が今まで使って来たメーカーは、録音/ミキシング用だけでも・・・、
 ・ M-Audio、MOTU、E-magic、ALVA、RME、Behringerなどなど
それぞれに長所・短所がありますが、今は出先でのちょっとした録音などでは、RMEのBabyFace Proを使っています。

この機種は音が非常にナチュラル。その上、ドライバーソフトの安定性も抜群で、とても信頼しています。
192k/24bitでも使えるので、演奏会のライブ録音のハイレゾ収録などにも大活躍。(こういった用途では、安定性も重要!!)
ハイレゾ音源をヘッドフォンでチェックする時も、これにヘッドフォンを挿しています。 

手前がオーディオインターフェイスの<RME・Babyface Pro>
左が真空管付きのマイクプリアンプ、上<Studio Projects・VTB1>、下<Presonus・BLUETUBE>
奥に写っているのは、XLRケーブル(キャノンケーブルとも言う)

【真空管付きのマイクプリアンプ】
さて、マイクプリアンプという言葉を聞いたことがありますか?
マイクプリアンプは、初めのうちはあまり使う必要がないかもしれません。
ですが私は、真空管付きのマイクプリアンプというの使う事が時々あります。

マイクプリアンプは、ファンタム電源をマイクに供給したり、録音レベルを調節したりする機材なのですが、使用する機材によって少しずつ録音の印象が変わります。(その機能自体は、上記の様な仕様のオーディオインターフェイスでもまかなえます)

私が、真空管付きのマイクプリアンプを使う理由は・・・、マイクで録音した音が真空管を通すと、音質が太くあたたかくなる、という印象になるからです。

機種は<Presonus・BLUETUBE>や<Studio Projects・VTB1>といった、小型でそんなに高価なものではありませんが、どちらも比較的ノイズが少なくて、良い音がしますよ。

 

【プロのエンジニアのすごさ】
・・・と、いろいろ紹介してきましたが、良い音/好みの音で録音できるかどうかは、前回紹介した各種のマイクや、今回のさまざまな機材のセレクト/セッティングの組み合わせで決まります。

例えば、奏者が複数人いる録音などでは、マイクをたくさん立てて録音しますよね。
そういう時は、どんな機材が必要でしょうか?・・・考えただけでも頭がいたくなります(笑)
そんな時は、迷わず・・・プロにお願いしましょう!経験豊富なエンジニアさんの引き出しは、宝の山です。

私も自分のCDを作る時に、BEATの山田正弘さんにお願いしたのですが、洋楽器から和楽器、歌に語りまで、素晴らしい音で録音していただきました!
(もちろん、多数の機材のセッティングから後片付けまで、素早い流れで!)

録音だけでなく、ミックスもお願いしたのですが、こちらのこだわりのリクエストにも的確に応えて頂きました。

 ・ こちら …レコーディングの様子(1日目)

 ・ こちら …レコーディングの様子(2日目)

ネット配信もされていますが、特に・・・

 ・琵琶の弾き語り+和楽器アンサンブル、による『たかこ』
 ・ソプラノ+三味線弾き歌い+和楽器オーケストラ、による『酒呑童子』

など、複雑なスコアを的確に把握した、素晴らしい録音/ミックスとなっています。

 ・さまざまな歌と洋楽器など、による「こどもオペラ」シリーズの楽曲

も、もちろん素敵な仕上がりです。

次のページにその配信情報が記載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
 ・ こちら …ストリーミングでもお聴き頂けます

CD「こどもオペラと日本の楽器」、配信情報(ダウンロード/ストリーミング)は画像をクリック!

動画は ・・・ こちら 、楽譜 は・・・ こちら↓