宅録♪オススメの機材⑤…エフェクターは、コントローラーで作業効率アップ!
2020.08.10
みなさん、お元気に過ごしてますか?
コロナの様子が相変わらず芳しくなく、ステージでの公演はなかなか一筋縄ではいかない状況です。
そんな中、みなさんが映像制作・配信にも力を入れつつあり、興味深い動画がたくさん観られるようになってきた様相には・・・、
まさに〝新しい音楽スタイル〟を感じます!
私自身はこの半年ほど、ラジオ番組や雑誌企画の作曲、オーケストラや和楽器のほか各種アレンジ等々、創作機会をいただき、大いに感謝!・・・ただやはり、リハーサル現場の立ち会いなどはままならない状況で、歯がゆい限りです。
その分この期間は、放送用・ストリーミング用からデモ音源まで、様々な音源制作も行いました。
こういった作業ではクオリティーに加えて、「作業の効率化」も重要なポイントですよね。
ということで、久しぶりに「宅録♪オススメの機材」を書きたいと思います。
今日のテーマは題して・・・
「宅録♪オススメの機材⑤…エフェクターは、コントローラーで作業効率アップ!」
です。 それでは、本題に入りましょう!
【DAWソフトとは】
みなさんの中にも、ここ最近・・・マイクで宅録した音やソフト音源の音などを、DAWと呼ばれる音楽ソフトを使って、ミキシングする機会が増えた・・・という方も多いのではないでしょうか?
よく知らない方にも、今後の動画制作や録音などをする時のヒントにして頂きたいので、なるべく難しくならない様に説明してみますね。ですが難しくなってしまったら、ゴメンナサイ…m(_ _)m
DAWソフトとは、「録音やミキシング/midiデータの作成/楽譜の作成、などができる総合的な音楽ソフト」のことです。
(DAW…デジタル・オーディオ・ワークステーション。「ダウ」と呼ぶことも)
有名なものはCubase、Digital Performer、スタジオ御用達のPro Tools、MacユーザーならLogic ProやGarage Band、最近ではStudio Oneも人気です。
私は、Logic Proを主に使っています。
専門的なミキシングから、フルオーケストラの楽譜作成まで、一つのファイルで済んでしまうので非常に便利です。
ただ、なかなか初心者の方が一人で使いこなすには、ハードルが高いソフトです。
【プラグインのエフェクター】
ミキシングでは、そのDAWソフトのミキサー機能を駆使する訳です。
音量のバランスを取ったり、楽器の位置を左右に振り分ける(=パンニング)は、わかりやすいですよね。
ですが、なかなか難しいのが、リバーブ(=残響を付ける)をはじめとする、エフェクターの設定ではないでしょうか。
エフェクターと言ってもいろいろな種類があるのですが・・・、
アコースティック系の楽器などを中心にミキシングするのであれば、次の3つ〜4つを適切に使えれば、他は使わなくてもどうにかなります。
①リバーブ … 残響を付ける。ホールの自然な響き/派手な余韻、等々さまざまに。
②イコライザー … 音色の調整。高音/低音の強調といった使用法のほか、ノイズ除去も。
③コンプレッサー … 音量の大小のバラツキを押さえて、聞きやすくする。
④コーラス … 楽器の人数感を増やして、音に厚みを出す。
そしてDAWソフトでは、こういったエフェクターをプラグイン・ソフトとして簡単に使うことができます。
とても便利なのですが、その反面、設定項目がたくさんあり過ぎて、適切な設定にするのが難しいのです。
例えば、リバーブであれば「残響の長さ・量/残響自体の音色/反射音のタイミング」など何項目も設定する必要があるのです。パソコン画面上のたくさんの項目を、マウスでクリックしたりして数値を決めていくのですが、コレが慣れないと大変なのです。
【フィジカルコントローラー】
そんな時にとても便利なのが、フィジカルコントローラー。
このようにツマミ、ボタン、フェーダー等がたくさんついている機器で、USBでパソコンにつなぎます。
そして、あらかじめ「1番のツマミはリバーブの長さ/2番のツマミはリバーブの量・・・」等の設定しておくと、その項目の数値をサッサッと変更できるのです。
また、エフェクターの各項目の数値の変更だけでなく・・・、
「スタート/ストップ/録音・・・」ほか作業で良く使う項目を、ボタン等に割り振ることも出来ます。
(DAWソフトとフィジカルコントローラーの組み合わせによって、出来ることが異なりますが)
この写真のX touch miniの場合、ツマミの周りにLEDライトがたくさん付いていて、数値の大小がLEDライトで、すぐに把握できるのでなかなか便利です。
さまざまな製品がありますので、自分が使いやすそうなものを調べて購入すると、作業効率が上がると思います。
【外付けのエフェクター】
上記の様に、最近は多数の方がミキシングの時に、DAWソフトのプラグインのエフェクターを使っています。
ですが私は、まだまだ外付けのエフェクターも使っています。
外付けのエフェクターとは、「リバーブ専用の機器」「コンプレッサー専用の機器」とった専用の機材のことです。
これらを使うには、オーディオ・インターフェイスやミキサーを使って、パソコンとそれらをつなぐ必要があるので、機材の数が増えてしまうのが難点です。
しかし、例えば「リバーブの設定項目の数値を変更して、好みの響きにする」といった作業が、幾つかのツマミをササッとひねって、とても早くできます。
またマルチ・エフェクターといって、「リバーブとしても、コンプレッサーとしても、コーラスとしても・・・様々に使える機器」もあります。
エフェクターの使い方に慣れるまでは、可能であれば、こういったマルチ・エフェクターを1台手に入れて、様々に試してみるといろいろと覚えられるのですが・・・なかなか最近は商品が少なくなってしまいましたね。
(オークションで、状態の良さそうな物を手に入れるのも手ですよ)
私は、写真の様にいくつか所有しています。
具体的には、Lexiconというメーカーのリバーブ、dbxのコンプレッサー、t.c.electronicのマルチ・エフェクター、等々なのですが特に高い機材ではありません。
これらを、DAWソフトのプラグインのエフェクターと組み合わせて、ミキシングしています。
それぞれの長所を生かし短所を補うと、効率よく好みのサウンドに仕上がるので、ミキシングが楽しくなります!
・・・と、今回はお話が少々長くなってしまいましたが、慣れていない方には、わかりにくかったかもしれませんね。
そんな方でも、変化しつつある今後の音楽活動の中で、役に立つ機会もあるかもしれません。
次回は、この話の延長として、具体的なエフェクターの活用事例をもうちょっとご紹介させていただく予定です。
ご興味のある方は、ぜひ読んでくださいね!
なお、今までの記事はこちらからどうぞ。
・こちら … 「宅録♪オススメの機材① 〜ヘッドフォン&アンプ編」
・こちら … 「宅録♪オススメの機材②(特別編) 〜USBコンデンサーマイクでお手軽に高音質を♪」
・こちら … 「宅録♪オススメの機材③ 〜コンデンサーマイク編(XLR端子)」
・こちら … 「宅録♪オススメの機材④ 〜オーディオインターフェイス&プロは!編」
動画は … こちら 、 楽譜は … こちら↓
會田瑞樹さんのVibraphoneレコーディング♪
2020.08.08
今週は、今とても注目されている打楽器奏者・會田瑞樹さんのVibraphoneの録音がありました。そのために、5日(水)リハーサルと7日(金)レコーディングと2日間、かなっくホールに行きました。
書き下ろしの楽譜だったのですが、お世辞抜きに
「予想以上の・・・と言うより、想像の範疇を超えた〝最高にステキな音〟で」
歌を紡いでいただきました。
録音も様々な条件が非常によくて、プレイバックを聴くだけで◎・・・作曲・編曲家冥利につきる瞬間です!
スタッフのみなさん、そして声を掛けて頂いた西さんに深謝m(_ _)m
詳細は追ってご案内いたします、是非お楽しみに。
中央fmママスタ出演「日本音楽集団キッズ公演」トーク!
2020.07.27
まだ梅雨が明けず、雨が降ったり止んだりと天候が今一つ・・・みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
さて私、本日27日(月)am11:45から、中央エフエムの「子育て応援ラジオ・ママスタ♪」に出演させていただきました!
トークの内容は、日本音楽集団の9/12(土)開催のキッズ公演・・・
【子どもといっしょにクラシック 和楽器「音楽と絵本」コンサート】について、です。
コンサートの詳細については → こちら!
7/29(水)から一般発売開始ですので、ぜひチェックしてみてください。
さて、そのトークにつきましては、パーソナリティーのなかやまさんの質問がとってもお上手で、楽しくおしゃべりできました!
言わなくてはいけない情報も全部お話でき、なかやまさんのナイス・リード!!に助けられました。
そしてその時の模様がこちらのホームページに! → こちら!
ウラ話に、放送された音声まで聴くことができます・・・もう至れり尽くせり!
ちなみに、この放送の収録、実はコロナ対応でリモート出演しています。
私が話しているのは家のスタジオで、マイクはYeti。PCにUSBで接続して、Zoomで音声を送っています。
けっこう良い感じで録れていると思いませんか? (トークのクオリティはさておき)
Yetiはウィンドスクリーンを付けていますが、特にこういったトークの収録では、とても良い結果を出してくれますね!
また私は今回、ListenRadioというソフトでリアルタイムで聴いたのですが・・・、
私が音楽担当のエフエム佐久平「♪文ぶん化っか♪コスモがラジオ」を聴くときのFM++(エフエム・プラプラ)と言い・・・、
本当に手軽に全国各地のラジオを聴けるので、便利になりましたね!
また、どちらかのラジオにぜひ出演させてください(^_^)
おかげさまで好評の『花・風・いのち』、タテ譜もあります♪
2020.07.04
梅雨の大雨も続く今日この頃、みなさん元気に過ごしていらっしゃいますか?
コロナの状況が芳しくなく、ステイホームの時間が再び長くなりそうな気配もありますね・・・。
さて、そんな方の在宅練習、リモートアンサンブルなどにもオススメの楽曲のご案内です。
先週末に発売となった『邦楽ジャーナル・7月号』。 ・・・ 詳細はこちら!
とてもありがたいことに、その誌面の付録楽譜のコーナーで「オリジナルスコア 2020特別編3」として、私の『花・風・いのち』を掲載していただいています。
この曲は、尺八(八寸管)と箏(十三絃)の二重奏で、オプションで歌を入れる事もできます。
(箏の弾き歌い、等でも演奏可能)
ゆったりとしたメロディーの美しい小品ですので、アンコールなどにもお薦め。
おかげさまで、各所より好評のご感想をいただいております!
その『花・風・いのち』ですが、『邦楽ジャーナル』の誌上では・・・、
<5線譜フルスコアに、尺八用の「ロツレ」や箏用の「糸番号」を記載したもの>
・・・を掲載していただいています。
実は誌面でもご紹介していただいているのですが、同じ楽曲のタテ譜等の楽譜セットがあるのです。
楽譜は次の4点セットになっています。
<1>タテ譜・その1・・・尺八(都山)+箏(生田)+歌
<2>タテ譜・その2・・・尺八(琴古)+箏(正派)+歌
<3>5線譜・歌パート譜
<4>5線譜・フルスコア※
※…このフルスコアには、「ロツレ」や「糸番号」は記載していません。
それらが記載の5線譜フルスコアが必要な方は、ぜひ上記の『邦楽ジャーナル・7月号』をご購入してください。
タテ譜等の楽譜セットは、こちらのURLからお求めになれますので、ぜひチェックしてみてください! ・・・ こちら♪
ところで、この曲には原曲があります。
実は以前、とあるテレビ番組のテーマ曲として作曲したのですが、諸事情により日の目を見る事がなかったのです。
その時に作ったサンプル音源が、コチラ▼
・・・なかなか、きれいな歌声だと思いませんか?
キー(=調性)は異なりますが、サイズは同じ、フレーズもおおよそ一緒ですので、ご参考になるかと思います。
なお本来の<尺八&箏の二重奏版のデモ音源>、<尺八のソロ音源><箏のソロ音源>については、上記の『邦楽ジャーナル・7月号』に記載のQRコードから、お聴きいただけます。
歌詞は、1コーラス目がヴォカリーズで、2コーラス目にはシンプルな歌詞を作りました。
・箏と尺八の2重奏
・箏で弾き歌い
・5線譜スコアで歌とピアノ伴奏、等々
といろいろと楽しめますので、みなさん是非、トライしてみてください!
「♪文ぶん化っか♪コスモがラジオ」今週からジングルも!
2020.07.01
先週、金曜日18:30からスタートしたfmラジオ「♪文ぶん化っか♪コスモがラジオ」。
初回放送の後、オープニング曲/エンディング曲に加えて、急遽ジングルも多数作りました!
アプリFMプラプラをダウンロードすると簡単に聴くことができますので、よろしければ是非! ・・・ こちら♪
『邦楽ジャーナル』に「花・風・いのち」が掲載!
2020.06.27
このさわやかな笑顔の水川さんの表紙・・・『邦楽ジャーナル7月号』です。
言わずと知れた、和楽器界で一番有名な雑誌なのですが、ナンとその誌面に・・・、
オリジナルスコア特別編として、箏と尺八のための『花・風・いのち』を掲載していただきました!
ゆったりとした美しいメロディーの小品なので、アンコールにも最適。歌を入れることもできます(作詞もしました)。
ご購入はこちらから、ぜひ ・・・ こちら!
実はこの作品、とある経緯から、過去の未発表作品を田中編集長が大変気に入って下さり、晴れて日の目を見る事に。
埋もれていた作品を発掘していただき、大深謝なのです!!
作品が世に出る・・・不思議な力がはたらくこともあるのですね。
なお、誌面では「5線譜スコア(尺八のロツレ、箏の糸番号、を記載)」を取り上げて頂いていますが・・・、
「タテ譜のセット」が Fukurai Music から発売になっています。
ぜひこちらもチェックしてみてください ・・・ こちら!
『遊山組曲Part2』尺八(D管)&箏(十三絃)版が、発売開始に!
2020.06.26
梅雨の晴れ間の蒸し暑い日も多くなり、だんだんと夏の雰囲気を感じられるようになりましたね。
みなさん、お元気ですか?
さて、4月に楽譜販売が開始され、初演のYouTube映像の再生回数も850回を越えた『遊山組曲』。
2年前に初演していただいた和楽器の現代音楽なのですが、こういった作品ではまずまずの評判をいただいております。
この作品は、二十絃箏というややめずらしいお琴と、複数の管の尺八を使って演奏する作品なのですが、
リクエストをいただきまして・・・、
この度、尺八(D管のみ)&箏(十三絃)のための作品『遊山組曲 Part 2』が誕生しました!
改変バージョンの楽譜はこちらの楽譜ショップで、お取り扱いしております ・・・ こちら!
5線譜のダウンロード販売なのですが、楽譜には、尺八のロツレ(都山流)と、箏の糸番号も記載してあります。
ですので、慣れている方でしたら、そのままで演奏可能です。
取り組みやすくなりましたので、ぜひみなさんチェックしてみてください!
ちなみに定価1,210円のところをしばらくの間990円(税込み)で販売させて頂きますので、この機会にぜひお求めください。
『遊山組曲 Part 2』版…尺八(D管)と箏(十三絃)…のデモ音源は、こちらでお聴きになれます。
それから、阪口夕山さん(尺八)、宮越圭子さん(二十絃箏)、飛山真利子さん(語り)による、素晴らしい初演の映像は、こちら▼
金曜日『♪文ぶん化っか♪コスモがラジオ』がスタート!
2020.06.24
『ジャパネスク・ページェント』楽譜セットのD/L販売開始♪
2020.06.06
みなさん、こんにちは!このところ、夏の様に陽射しがまぶしくなりました。
木陰で涼しい風を感じながら、気分転換をするのも気持ちイイですね。
さてそんな中、本日、6月6日(土)から『ジャパネスク・ページェント』という合奏曲の、フルスコアとパート譜セットのダウンロード販売がスタートしました! → こちら
この曲は、「お琴(=箏)+和太鼓+教育楽器の合奏」というちょっと変わった楽器編成で演奏します。
教育楽器とは・・・、
リコーダーや鍵盤ハーモニカ、大太鼓に小太鼓、木琴・鉄琴、ピアノ、といった音楽の授業で使うお馴染みの楽器です。
きっかけは2000年に入り、学校の授業での和楽器体験が必須になった頃、
「子どもたちがせっかく箏や和太鼓に親しみを覚えたのだから、それらも生かして、みんなで合奏できるような教材は無いの?」
という、東京都小学校音楽教育研究会・邦楽教育研究会の先生方のリクエストが契機となり、作曲しました。
ややこしいお話はさておき、楽曲のデモ音源はこんな感じです。↓
前半は静かなでのびやかな感じで、後半は元気に盛り上がります!
楽譜の出版にあたっては、ピアノを除く全てのパート譜に、「ドレミ/糸番号/唱歌」を記載しました。
これがけっこう大変だったのですが(笑)太鼓などは・・・
・「ドン、ドン、ドッカラカッド・・・」
の様に音符の下に記載する訳です。
これって「あれ?言葉の通りに打てば、そのまま演奏できるゾ!・・・けっこう簡単じゃん」と実感し、あらためて唱歌の必然性を考えるに至りました。
ちなみに、この場合、唱歌(=しょうが)と読みます。
詳細は次のURLにも書いてありますので、ぜひチェックしてみてください。
・楽譜ショップの当該ページ → コチラ
・楽曲のいろいろな情報など → コチラ
ちなみに、定価4,620円のところを、しばらくの間3,960円(税込み)で販売させて頂きますので、この機会にぜひお求めください。
Toshlさんの最高に素晴らしい歌&フルオケ!
2020.05.30
みなさん、こんにちは!
ブルーインパルスも映える五月の晴天日よりも多くなり、テレワーク中のみなさんも、気持ちのよい毎日を過ごしているのではないでしょうか?私も動画制作やブログ、もちろん作・編曲にも励んでおります。
そんな福嶋関連の動画なのですが、色々な方がYouTubeに50本ほどアップして下さっています・・・ありがとうございます!!
・・・なのですが、その約9割が和楽器関係の編曲もの。
実は活動自体は、フルオケの方が和楽器の倍くらいやっているのに?!
そんな福嶋編曲の数少ないオケ動画がありましたので、よろしければどうぞご覧下さい。
最高に素晴らしい歌&フルオケです!!
(X JapanのToshlさんが、オフィシャルブログにアップしていた数本の動画を、つないでくれた方がいました)